カリフォルニア州 BarExam合格者インタビュー「日本人の合格は、アメリカ人でも相当驚きます!」

【今回の受講生】
能地 晃(のうじ・あきら)様
日系電子部品専門商社
管理統括部総務部法務グループ グループ長
合格時 30代後半
2015年6月 アビタス入会
2017年2月 ワシントン州Bar Exam合格


完全燃焼した

合格が分かったときの率直なお気持ちをお聞かせください。

能地まずは安心しました。

勉強は今回で結果を出すつもりで最後は完全燃焼していましたので、落ちていたらそこから立ち直ってすぐに次の試験に向けてスタートできたかどうか怪しいです。
結果がきちんと出て本当によかったです。

後は法曹資格のないところから合格したので、身が引き締まる思いでした。
自分が知っている「弁護士」の肩書きを持つ方は皆さん優秀な方が多く、自分に「弁護士」という肩書きが務まるのか、という焦りに似た感覚も当初はありました。
「弁護士」と名乗ると周りの期待値も上がりますし。

職場などでの反応はいかがでしたか?

能地Bar Examに挑戦することは、上司とごく一部の人にしか伝えていませんでしたが上司や同僚は、合格して弁護士となったことに「すごい」と言ってくれました。

両親や家族も非常に喜んでくれました。両親は当初、私がやりこむ性格であるがために試験挑戦について少し反対というか心配していました。受講料も大きな投資でしたし。ただ合格を伝えたところとても喜んでくれて、日ごろ親孝行していない分すこし恩返しできたのかなと思います。

法務担当としてキャリアを考え受験

Bar Examを受験しようと思ったきっかけを教えてください。

能地日本では法務は資格がなくても務まりますが、時代の流れとして有資格者が増えています。法務担当として今後の自分のキャリアを考えたときに、弁護士資格があったほうが良いのではと考えるようになったのが受験のきっかけです。

また、現職の会社は米国から商品を輸入することが多く、必然的に英米法準拠の契約が多いので米国法を体系的に学習する機会が欲しいと以前から思っていました。 そんな時にアビタスの説明会に参加して、Bar Examは日本で働きながら挑戦できることを知り、資格取得が現実的な選択肢だと思い入会を決めました。

当校を選んだ理由を教えてください。

能地2015年の春、アビタスの説明会と体験講義に参加しましたが、米国ロースクール(FCSL)のオンラインLL.M.コースの入学からBar Exam合格までの一貫したプログラムができていて、プログラム通りに学習すれば結果が出そう、という印象を受けました。いくつか残った疑問点も個別カウンセリングで解消でき、あとは自分がやるかやらないか、という非常にシンプルな問題だけでした。

また、アビタスでは各種手続きまで日本語でサポートしてもらえるというのは大変心強く感じました。コスト的にも、留学するよりは安く良かったです。

当初は、他校を含めて通学かオンラインか検討しました。通学の場合、決まった時間に講義を受ける必要がありますが、自分の性格的に緊急の仕事をやらずに講義に行けるのかという点や仕事が終わった後に長時間の講義を聞き続けられるかという点が不安でした。一方、オンラインの場合は自分のペースで進められます。眠くなったら講義を止めて眠れますしね。大学受験対策も通信でやっていたこともあり、オンラインは自分に向いていると思いました。

朝1時間、帰宅してから2時間勉強

日々の学習時間はどれくらい確保されましたか?

能地平日は3時間、土日祝日は7-8時間勉強しました。試験直前の土日は毎日9-10時間勉強しました。

平日は、朝1時間、帰宅してから2時間を確保しました。もちろん仕事で帰るのが遅くなり、出来ない日もありましたが。このほか、通勤時間も勉強に充てました。Bar Examを目指す前に英語の勉強をしていて、そのときに1年で1800時間机に向かったことがありましたが、その時と同じようにやれば今回も必要な勉強時間を確保できると思っていました。

休日は、起きて食事をしたらそのあとはずっと机に、お昼を食べたらまた夕方まで勉強、夜にも1-2時間勉強、という生活でした。1人暮らしなので、誰に気兼ねすることなく勉強に集中できました。

アビタスの教材をどう活用されましたか。

能地FCSLのセメスターの間に、集中して「米国法マスターコース」の日本語テキストを読み、日本語の講義を聞きました。テキストを繰り返し読み、基礎知識を頭に定着させていきました。主にインプットの部分で最大限活用しました。

英語だけの学習だと意味を誤解したまま覚えてしまうリスクがありますが、その点日本語はより正確に理解できますし、基礎を理解するなら日本語のほうが効率がよいと感じました。FCSLでも「米国法マスターコース」の教材で学んだ知識が多いに役立ちました。

その証拠にFCSLをスタートしてすぐ、「米国法マスターコース」でまだ学習していない科目があったのですが、その科目の成績が悪かったことを覚えています。それくらい「米国法マスターコース」の日本語教材は役立ちました。FCSLのFinal exam前の準備でも、「米国法マスターコース」の教材をずっと使っていました。IRAC(Bar Examの解答スタイル)も当時はよくわからなかったので、それをイメージするために教材を使いました。アビタスの教材がなかったらLL.M取得までもっと苦労していたと思います。

あとはThemis(オンラインBar Exam対策)が使えるようになるまで(*1)米国法マスターコースの問題集を使っていました。 Bar Exam準備開始後、Themisのサイトがオープンした(メンテナンスが終了した)11月からはThemisのみに注力しました。Themisの問題を解いて、復習してというのを繰り返しました。

Bar Exam受験までに、MBE(*2)を2000問解きたいという目標がありました。Themisの講義はとても網羅的で、一つ一つの講義は短いながらもわかりやすい内容でしたが全ての講義を聞いていたら受験に間に合わないと思い、講義は最低限必要なものだけを見て、アウトプットを優先しました。

*1)Themisの受講期間・・・任意のタイミングで利用開始、2回先の本試験まで利用可能。

*2)MBE・・・3種類あるBar Exam出題形式の1つ「択一型試験」。Multistate Bar Examination (全州統一試験)。

問題演習はまんべんなくしましたか?

能地MBEとMEE(*3)にほとんどの時間を費やしました。MBEが「5」とMEEが「5」だとしたら、MPT(*4)は「0.5」くらいでしょうか。MPT対策はまったくやらないと危険ですが、形式に慣れることで得点源にできます。ですので重要なポイントとコツを早くつかむことを意識しました。一方で、MBEとMEEは覚えなければいけないことが多いため、時間をかけました。

*3)MEE・・・3種類あるBar Exam出題形式の1つ「エッセイ型試験」。Multistate Essay Examination。ワシントン州は全米統一試験を採用している。

*4)MPT・・・3種類あるBar Exam出題形式の1つ「パフォーマンス・テスト」。Multistate Performance Test。ワシントン州は全米統一試験を採用している。

日本法の知識や日本での仕事の経験が学習に活きましたか。

能地私は法学部卒ですが司法試験は受けていませんのでそこまで日本法の深い知識があるわけではないですが、憲法、民法は似ているところがあり、基礎知識を生かせました。ただ、民事訴訟法、刑法、証拠法等についての知識はほとんどありませんでした。ただ、これらは逆に先入観がない状態で学習できたように思うので、デメリットだったとは思っていません。

アビタスの教材や学習コンテンツ、サポートについて、役立ったところをお教えください。

能地日本語の講義は、基本的な概念を理解するのに効率的でした。1科目につき3回くらい講義を聞きました。オンラインで受講したため、速度調整できたのも便利でした。3回目からは2倍速で視聴しました。

Bar Exam等の出願手続きも日本語のマニュアルがあり、サポートしてもらえたので安心できました。出願手続きはどれも英語でありかつ意外と複雑で、出願を行うサイトの構成もわかりにくかったですのでマニュアルがなければ自分の手続きで抜けがないかなど不安になるのではないかと思います。

その点アビタスさんのマニュアルは手続きをわかりやすく説明してくれており、また実際の手続きが変更されていた時もサービス部に問い合わせたところ、早ければ当日に解答がもらえました。マニュアルとサポートのおかげで余計な不安やストレスを感じずに手続きを進めることができ、学習に集中できたのは非常に大きかったです。

ご自身で作成された学習素材についてお教えください。

能地Rule集(定義集・論証集)をMBE、MEE用にそれぞれつくりました。

MEEは2016年試験からさかのぼって10年分くらいを何も見ずに解いてみて、解答例を見て書いてあるRuleをRule集にまとめていくという方法を本試験までひたすら繰り返しました。この方法で頻出または既出のRuleだけを効率よく網羅できました。何回も出てきたRuleは色を変えるなどして優先的に覚えるようにしました。徐々にRule集を作り上げていった形です。

作成したRule集は常に持ち歩いてちょっとした空き時間でも覚えるようにしていました。

Bar Examの受験経験者の情報を調べていくと、アウトプットをやった人のほうが結果を出しているイメージがありました。なので最初にしっかりしたRule集を作るのではなく、問題を解きながらRule集を作ることにしました。

学習初期はきちんとRuleを覚えていないので何を書いてよいかわからずストレスに感じることもありましたが、ルールを覚えてないなりに書ける問題もかなりありましたのでやり方は変えずにアウトプットを優先しました。最終的に150問程度MEEの問題を解くことができたので、自分としてはRule集の作成よりも「まず解く」というやり方でよかったと思っています。

過去問を解いた時期を教えてください。

能地MBEはBar Examの準備を開始した2016年8月から解き始め、最初に「米国法マスターコース問題集」の約1000問を解きました。9月はMEEにのみ取り組み、主に「米国法essay問題集」を使用しました。

10月は11月に受験するMPRE対策をしながらMEEに取り組み、MPREが終了した11月以降は週末MEE、平日はMBEといったスケジュールで取り組みました。MPTは試験の2ヶ月前くらいから10問程度解きました。

科目ごとで勉強方法の違いはありましたか。

能地基本的には全部同じ勉強法でした。問題を解いて出てきた知らないRuleをRule集に集約し覚えるというやり方はMBEもMEEも同じです。

Bar Examは科目が多いため、1科目に集中して取り組むとその間に他の科目を忘れてしまいます。ですので基本的にはどの科目もまんべんなく行いました。 とはいえ、勉強終盤には苦手科目に少し多めに時間を割く場合もありました。例えばTorts(不法行為)やCriminal Law and Procedure(刑法及び刑事訴訟法)は苦手で、特に被告の主観をどのような事実によって判断するかという点で、MBEの解答と自分の感覚とがずれていることがよくありました。

ですのでこれらは直前にThemisの講義を部分的に視聴したりしました。そのせいか本番では手ごたえがありました。 逆にReal PropertyなどRuleがしっかりしていて、あてはめで回答がぶれにくい科目は得意でした。ただ、Evidende(証拠法)は自分にとってはRule自体複雑すぎて最後まで苦手でした。Evidendeはみんな苦手な科目ではないでしょうか。

米国法は興味深く、楽しんで学んだ

モチベーションはどう維持しましたか。

能地私は勉強をすること自体嫌いではないので、実はモチベーションで悩むことはなかったです。米国法自体も学習の対象として興味深く、基本的に楽しんでやっていました。

学習開始前はBar Examまでの勉強期間が長期間となるため途中で病気や仕事が忙しくなるのではないかという点は心配しましたが、実際にはそれもありませんでした。 勉強方法についても、米国人であれば受験者のうち6-7割が受かる試験であり、基本的に用意されたカリキュラム通りにやれば受かると思っていたので、勉強方法で不安やストレスを感じることもありませんでした。

もちろん問題を解くと、特に初期の頃はたくさん間違えます。しかしそれは当たり前のことで、間違えたのが悪いのではなく、寧ろ自分が知らなかった知識を本試験の前に知ることができて幸運だった、と思うようにしていました。逆に正解した問題でも、正解を選んだ根拠が曖昧だったら間違えたときと同様にしっかり復習しました。

そのようにして勉強しているうちに徐々に正解率も上がっていったので、直前期でも不安を感じることはありませんでした。

受験直後の手ごたえはいかがでしたか。

能地初日の午前中に行われたMEEは6問のうち5問は書けたという手ごたえがありました。ただ、Trustの問題で小問1つ全く書けない問題があり、これがどう響くか不安でした。

午後のMPTは、今までにやった練習問題と比較しても手応えとしては最高の出来で、2題ともうまくまとめられたとおもいました。 ただ、そのせいか初日の夜は全く寝られませんでした。MEE、MPTで予想外に手応えがあったので、こんなに相性のいい問題に出会えることはもうないのではと考えて、変なプレッシャーを感じてしまいました。

そんな状況で二日目のMBEを受験しましたが、途中で眠くなることもなく、それなりにできたと思いました。本番は2月末で、2月初旬にThemisの模試を受けたとき、MBEは65-67%くらい得点できたのですが、本番でもそのときと似た手ごたえがありました。

私生活と学習との両立はいかがでしたか。

能地仕事は12月くらいまでは通常通りにこなしました。できるだけ19-20時台に帰宅して、勉強時間だけは確保しました。また、会社の飲み会やプライベートなイベントには極力行かないようにして、勉強時間を確保することに努めました。

年が明けて試験が近くなると、18時前後に切り上げさせてもらいました。そのぶん他のメンバーには迷惑をかけることになりましたが、文句も言わず協力してくれて感謝しています。あとはできるだけ自炊中心の生活にし体調を崩さないように心掛けていました。

米国法は英文契約のほか幅広い実務に役立っている

学習を通じてご自身が成長したと感じたこと、新たに得たことは何でしょうか。

能地まず米国法の体系的な知識が身に付いたのは大きいです。仕事では米国法を準拠法とする英文契約書をよく扱いますが、背景にある法律を理解しているので、日本法準拠の契約書と同じ感覚で読むことができるようになりました。

意外だったのは、学習開始前はBar Examを通じた学習で仕事に役立つ科目は、Contract(契約売買)やCivil Procedure(民事訴訟法)くらいに限られると思っていたのが、他にも多くあったことです。

たとえばReal Propertyの知識は、海外での賃貸借契約を結ぶときに役立ちましたし、国際取引における債権保全や債権回収にはsecured transactions(担保取引)の知識が役に立ちました。

また、ある紛争の和解契約を作成する時Evidendeを学んでいたおかげで、どこまで契約書に書いても問題ないかを理解したうえで作成できました。このように苦労して勉強した知識を仕事に役立てることができるのは法務としての実力の向上を実感できますし、なにより楽しいです。 また、知らないRuleを調べるとき、これまでは大体法律の基本書を見て完結していましたが、より正確な根拠を探すようになりました。

具体的にはまずは拘束力の強いRuleや裁判例から探し、基本書はそれらの理解を補うために使う、という調査方法が身に付きました。 あとは、Bar Examの記述スタイルであるIRAC、CRACで文章を書くようになりました。まず結論から書き、その理由を一般論具体論の順で書くのですが、これで読んでいる方も多少読みやすくなったのではないかと思います。最近は意識をしていなくても、この形式で書いている気がします。

英語力の伸びはいかがでしたか。

能地英語の読み書きは仕事でも使うのでそこまで苦手意識はありませんでした。ただ、法律的な言い回しや表現はまた別物な部分がありますがBar Examを通じた学習のおかげで、法律用語や特定の言い回しなどより法律家らしい文章を英語で書けるようになりました。

仕事内容の変化はございましたか。

能地まだ取得したばかりですので今のところ仕事内容は変わっていませんが、自分の仕事に対する態度は変わりました。

具体的には「弁護士」という肩書きがついたので、社内のメール、社内の発言ひとつをとっても、良い意味で慎重になりました。心境の変化が最も大きかったです。 また、公私を問わず弁護士倫理というものを常に意識するようになりました。

Bar Exam合格が今後、キャリアにどのような影響を与えると思われますか。

能地日本でも企業法務に携わる有資格者が増えていますし法務の中の競争は激化していくでしょう。これまでは英語力だけでも評価されることもありましたが、これからは英語力プラスアルファが大事になってくると思います。

この点で米国弁護士は国際法務で必要とされる能力を客観的に証明できる資格であり、大きなアドバンテージになります。自分のオプションというか、キャリアの選択肢を増やしてくれることにつながります。

ただ、資格はゴールではなく、資格を取ったことで今までは入れなかった領域へのゲートが開いたというイメージです。ここから先は自分が努力することで、チャンスを広げていけるものだと思います。個人的にはもう一つくらい強みがほしいですね。

定められたことをやればおのずと結果はついてくる

受験を控える受講生の方へアドバイスをお願いいたします。

能地Bar Examは、しっかりと勉強時間を確保し、定められたことをやればおのずと結果はついてくる試験です。勉強時間の確保については難しい人もいるかもしれないが、そこをクリアできればそこまで難しい試験だとは思いません。

日本では米国弁護士の数はまだまだ少なく希少性という点で得られる見返りも大きいですので、時間を投資する価値のある資格だと思います。

Bar Examの受験を検討している方へメッセージをお願いします。

能地資格への投資コストという点では決して安いとは思いません。

ただ、アビタスのプログラムを使えば、留学したり、キャリアを中断したりする必要はありません。その点でのリスクを気にせずにチャレンジできる資格だと考えると「ローリスクハイリターン」ではないでしょうか。

挑戦すると決めたとき、両親に「車1台買って廃車にしたと思えばいいじゃないか」と言われ、肩の荷が下りたのを記憶しています。車1台買うことはキャリアアップになりませんが、米国弁護士は違います。自分のキャリアを広げてくれる投資になるでしょう。



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