カリフォルニア州 BarExam合格者インタビュー「日本人の合格は、アメリカ人でも相当驚きます!」

【今回の受講生】
湖山充(こやま・みつる)様
 - 楽天株式会社法務部
 *米国本社であるRakuten USA, Inc.(カリフォルニア)に出向中
 弁護士
 2016年7月のカリフォルニア州Bar Exam(司法試験)合格 -

略歴: 2004年東京大学法学部卒業。2007年上智大学法科大学院修了。2009年弁護士登録。2009年三井法律事務所入所。2011年二重橋法律事務所入所。2012年楽天株式会社入社、法務部所属。2014年 同法務課法務グループマネージャー。2015年Rakuten USA, Inc.(カリフォルニア)出向。


キャリアに役立てたいと思い受験

 

Bar Examを受験しようと思ったきっかけを教えてください。

湖山米国の弁護士資格を取得することが自身のキャリアに役立つと考えました。

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また、せっかく米国に駐在しているなら、新しいことに挑戦したいという思いもありました。会社の業務の必要性もありましたが、自己研鑽という意味合いが強いです。

そもそも米国赴任は自分で行きたいと手を挙げました。2015年1月から半年間、研修としてカリフォルニアに行き、正式な赴任が決まったのは2015年7月です。そのタイミングでアビタスに入会しました。


なぜアビタスで受講しようと思いましたか。

湖山独学でカリフォルニアの司法試験を受験するのは、現実的には難しいと思っていました。

私は現地のロースクールも出ていませんし、初めから全て一人で、しかも英語のみの教科書を勉強をするのはかなりハードルが高いと思いました。

また、一人で勉強するとモチベーションも続かない可能性が高いので、サポートもしてもらいたかったです。受講前に、アビタスのカウンセリングを受け、サポートや日本語教材が充実していたことが確認できたので、安心してアビタスを選びました。

テキストを10回以上読み込み、解いた練習問題は3000問以上

学習時間はどのくらいでしたか。

湖山 2015年9月に学習を始め、2016年7月に受験するまで、平日も含めて毎日平均6時間程度勉強しました(合計約1,800時間)。まず、2015年9月から12月まではアビタスのテキストで学習しながら一通り講義動画を視聴しました。

その期間の学習時間は1日あたり3~6時間といったところです。その後、年明けから7月までは過去問を解くなど試験対策にシフトしました。その時期の学習時間は毎日平均6時間以上確保しました。

仕事をしているので、学習時間の確保は難しかったです。出勤前に3時間、帰宅してから3時間机に向かうようにしましたが、出張や仕事が立て込んで、勉強ができない時間ももちろんありました。そこは仕事をしている以上、割り切るしかありません。

しかし、そういった状況でも、最低でも1時間は勉強するようにしたり、出張の際には飛行機の中でテキストを読んだりするなど、なるべく時間を有効活用するようしました。

アビタスの教材はすべて利用しましたか。

湖山 アビタスの講義動画は一通り視聴しました。また、アビタスのテキストは全て10回以上読み込みました。合格のためのインプットとしては、アビタスのテキストで十分だと思います。テキストだけでは理解できない点は、Themis(アビタス提携米国Bar Exam対策予備校)の教材や、インターネットで調べるなどして補完しました。

エッセイ(エッセイ型試験)では、ある程度、ルールを英語で暗記する必要があります。その点、日本語、英語併記のテキストは助かりました。日本語の部分を読んで理解し、英語の部分を必要に応じて暗記するような形でした。

学習方法は十分でしたか。

湖山 後から振り返れば、学習開始当初からインプットと並行してMBEとエッセイの問題を解いておけば良かったと、少し後悔しました。なぜなら、インプットももちろん重要ですが、それ以上に、問題演習が重要だからです。

MBEとエッセイ両方について、初期の段階から数多く解くことが重要だと思います。はじめは、もちろん解けない問題も多いと思います。でも、実際に解いてみることでゴールがイメージできます。全体の景色を見て、自分は今どのレベルにいるのかを理解することが重要です。講義を聞いていれば受かる、テキストを読んでいれば受かる、という試験ではないのです。

2016年1月から7月までは、各科目につき、テキストを一通り読んだ上で、MBEとエッセイの問題を解き、答え合わせをし、誤った点はテキストに戻って理解する、ということを繰り返しやりました。なお、MBEとエッセイを時期に分けて個別に勉強するということはせず、同じ時期にまとめて勉強していました。

MBEの勉強方法はいかがでしたか。

湖山 MBEは、最終的に合計3,000問以上解きました。解いた問題に「○×」を付けておき、最初の3回は正誤を問わず全て解きなおし、それ以降は誤った問題のみを解きました。

MBEは4択ですので、最初に正解したとしても、実は理由付けは誤っていて、たまたま正解しただけということがあるので、ある程度繰り返し解くことが重要だと思います。また、ある1つの論点に対し、違った聞かれ方をすると、実はその論点について分かっていなかったということもよくあります。

この点をクリアするために、たくさんの問題を解いて様々な側面から論点を理解する必要があると感じました。頻出される論点について、どの側面から問われても安定的に正答にたどり着けるようになる壁が、合計2,000問だと言えると思います。2,000問を超えた頃から安定して高得点を取ることができるようになったという日本人合格者が多いですが、同意見です。これだけたくさん解いた、という自信にもなります。

エッセイの勉強方法はいかがでしたか

湖山 エッセイについては、基本的には、過去問を読んで、15分程度で簡単な答案構成を作成する、ということを繰り返し行いました。全ての科目について3回以上解いたと思います。これに加えて、最後の3カ月間は、本番と同様に、1日1問必ず、60分かけてエッセイを完成させるということをしました。

はじめは全部で500文字くらいしかかけず、あてはめもほとんど問題文の事実を書き写すことくらいしかできませんでした。しかし、上記の練習を毎日続けた結果、最終的には事実のあてはめも含めて1,500字くらい書けるようになりました。

もちろん、多くの字数を書けば点数につながるということなく、一方で、内容が良ければ500字程度でも高い点数がつくこともあります。しかし、そもそも多くの文字数を書けないというのと、書こうと思えば書けるというのは意味が全く違います。また、本番と同様の練習をすることで、どうやってIRACを書けばいいか、特に、あてはめをどうやって書いたら良いかということが徐々に分かってきます。

なかなか時間を確保することは難しいのですが、本番同様に60分かけてエッセイを解く練習をすることは、特に英文を書くことに慣れていない日本人には有効な勉強方法だと思います。

パフォーマンス・テスト(PT)の勉強方法はいかがでしたか。

湖山 上記のとおり、エッセイの問題を毎日、60分解くことで、英文を書く能力が上がっていたので、それがPTにも生きたと思います。エッセイでは論点が重なることから、過去問の問題演習を多くやる意味がありますが、PTでは同じ出題は基本的に出ないので、問題演習を多くやる必要はないと思います。

3時間という長時間の問題(*)ですので、問題を読むことに慣れるために、Themisにある過去問の問題文をその半分の時間で2、3問読んだくらいです。起案は1回したくらいです。ただ、Themisにある過去問の問題文を眺めて、どのようなことが聞かれるのかは確認しました。

私はロースクールを出ていないので、他の受験生にとって当たり前のことが分からない可能性があったからです。具体的には、過去問で、「Statement of facts」を記載せよという問題が出た際に、単に問題文に与えられた事実を羅列して記載すれば良かったのですが、何を書ければ良いか分からなかったことがありました。PTでは、実務で用いられる書面を作成せよ、という問題が出題されるため、過去問の問題文を眺めておくことは有益だと思います。

*2017年7月以降の試験では1問1.5時間に変更となりました。

湖山様は弁護士として実務経験8年お持ちです。日本の弁護士であること、日本法の知識をお持ちであることが、Bar Examの学習において有利になりましたか。

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湖山 日本の弁護士資格があるからといって特に有利ということはないと思います。ただ、法的な文章を書く能力は、日本語も英語も基本的には同じです。ルールを立て、それについて事実を評価し当てはめ、結論を出す。これに加えて、見出しを分かりやすくしたり、要点は簡潔にするなど、読み手に対して分かりやすい文章を書くことは、英文においても重要だと思います。

英文だからといって長い文章を書く必要はなく、この点は日本人にとってメリットになると思います。

また、Bar Examではそこまで難しい問題は出題されません。これは日本の司法試験とは異なる点です。日本の司法試験では、事実も複雑で、論点すら分からないような問題が出題されることもありますが、Bar Examは、事実はシンプルですし、論点が全く分からないということはほとんどないと思います。その点で、努力して勉強すればなんとかなる試験だと思います。

日本の司法試験の科目との共通点はありましたか。具体的にお聞かせください。

湖山 契約法、不法行為、刑法は似ている部分が多いと思います。訴訟法は似ているところと、違うところがそれぞれあります。不動産法、夫婦共有財産は全く違いました。

日本の科目と共通していれば理解はしやすいですが、いずれにせよ全ての科目を勉強しなければいけないことに変わりはなく、特に科目を意識せず勉強しました。もっとも、重点という意味では、MBEの試験範囲となる7科目(*)については、それ以外の「救済」などの科目よりも優先的に時間を多めにとって勉強しました。

*憲法、契約法、刑法および刑事訴訟法、証拠法、不動産、不法行為、民事訴訟法



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