BAR試験について

米国司法試験受験のためには、各州の定める受験条件として 、原則として、一定水準の法学学位を満たさなければなりません。学位とは、ABA(全米法曹協会)が認定するロースクールにおける、JD(法務博士)ないしはLLM(法学修士)の学位を指します。学位を取得した上で、各州の実施する司法試験(Bar Exam)を受験することになります。

Bar Examの試験は、毎年2月と7月の年2回実施されます。
出題範囲は州によって若干異なりますが、憲法、刑法及び刑事訴訟法、証拠法、不動産法、契約法と不法行為など、民事・刑事の広い分野にわたります。


Bar Examの出題形式

Bar Examは、MBE、Essay、PTの3種類の形式で出題されます。

MBE:Multistate Bar Examination

MBEとは、NCBE (全米司法試験委員会)によって作成される全州統一試験で、全て4択問題。
出題範囲は7科目で、全科目ほぼ同一の割合でランダムに出題されます。

【出題科目】Constitutional Law (憲法)/Contracts (契約)/Criminal Law and Procedure (刑法及び刑事訴訟法)Evidence (証拠法)/Real Property (不動産)/Torts(不法行為)/Civil Procedure(民事訴訟法)

Essay

与えられた問題文から、Issue(論点)を抽出し、Rule(規則)を当てはめ(Application)、結論(Conclusion)を導き出す記述式の問題。

【カリフォルニア州出題科目】※太字は、MBE科目
  • Business Associations(事業組織)
  • Civil Procedure(民事訴訟法)
  • Community Property(共有財産)
  • Constitutional Law(憲法)
  • Contracts(契約法)
  • Criminal Law and Procedure(刑法・刑事訴訟法)
  • Evidence(証拠法)
  • Professional Responsibility(法曹倫理)
  • Real Property(不動産)
  • Remedies(救済)
  • Torts(不法行為)
  • Trusts(信託)
  • Wills and Succession(遺言・相続)
  • Uniform Commercial Code(統一商事法)

【ワシントン州出題科目】※太字は、MBE科目
  • Business Associations(事業組織)
  • Civil Procedure(民事訴訟法)
  • Conflict of Laws(抵触法)
  • Constitutional Law(憲法)
  • Contracts(契約法)
  • Criminal Law and Procedure(刑法・刑事訴訟法)
  • Evidence(証拠法)
  • Family Law(家族法)
  • Real Property(不動産)
  • Secured Transaction(担保取引)
  • Torts(不法行為)
  • Trusts(信託)
  • Wills and Succession(遺言・相続)

Performance Test(PT)

具体的な状況下で、法律家としての基礎的な技能を用いる能力を測定する、ケーススタディ試験。
ケースに関する具体的な情報、資料(File)と、関連する条文、判例などの資料(Library)が与えられ、その中から問題に関連するものを、受験者が取捨選択して活用の上文書を作成。


カリフォルニア州 BarExam 出題形式・配点

試験は3日間。ノートパソコンでの受験が可能です。MBEは全米統一試験ですが、EssayとPerformance Testはカリフォルニア州独自に作成した問題が出題されます。
※ノートパソコンで受験する場合、US版のWindowsのインストールが必要です。


出題形式 問題数 試験時間 配点
1日目 記述式 午前 Essay
 論文問題
3題 3時間 19.5%
午後 Performance Test
 パフォーマンステスト
1題 3時間 13%
2日目 選択式 午前 MBE
 四択問題
100問 3時間 35%
午後 MBE
 四択問題
100問 3時間
3日目 記述式 午前 Essay
 論文問題
3題 3時間 19.5%
午後 Performance Test
 パフォーマンステスト)
1題 3時間 13%

※配点比率:MBE 35%・Essay 39%・Performance Test 26%


合格水準
1,440点以上(2,000点満点)、Scaled scoreで換算
合格率
46.1%(2015年7月)

2017年7月以降試験構成が変更されます

試験は2日間になり、選択式・記述式の配点率も変更となります。試験範囲や合格点は変更ありません。


出題形式 問題数 試験時間 配点
1日目or2日目 記述式 午前 Essay
 論文問題
3題 3時間 50%
午後 Essay
 論文問題
2題 2時間
Performance Test
 パフォーマンステスト
1題 1.5時間
1日目or2日目 選択式 午前 MBE
 四択問題
100問 3時間 50%
午後 MBE
 四択問題
100問 3時間

ワシントン州 BarExam 出題形式・配点

試験は2日間。ノートパソコンでの受験が可能です。ワシントン州ではMBE・Essay・Performance Testのいずれも全米統一試験が採用されています。
※ノートパソコンで受験する場合、US版のWindowsのインストールが必要です。


出題形式 問題数 試験時間 配点
1日目 記述式 午前 Essay
 論文問題
6題 3時間 30%
午後 Performance Test
 パフォーマンステスト
2題 3時間 20%
2日目 選択式 午前 MBE
 四択問題
100問 3時間 50%
午後 MBE
 四択問題
100問 3時間
合格水準
270点以上(400点満点)、Scaled scoreで換算
合格率
75.9%(2015年7月)