Episode 7 ~2回目の期末試験~

入学後2回目の期末試験を終え、ようやく2学期目が終了した。

私は今学期、4科目の履修が一般的なところ、5科目を履修した。

2017年7月のカリフォルニア州Bar Examの受験を目指しており、Themis Bar Reviewのactivate期間である1年間を考慮して、2016年7月末にFCSLを修了するためだ。

2015年秋学期にもProfessional responsibilityを履修登録することは可能だったが、まずは日本でなじみのある科目を先に学習しようと思い受講しなかった。ある学期にどの科目を履修するかしないかを柔軟に決められるのは社会人にとってありがたい。

 

■期末試験の受験条件

2015年の秋学期と受験条件は大きく変わらず、基本的には、講義の出席率が80%を超えることである。講義への出欠の有無は、今期から、Multiple choice quizzesに解答することで判断される。

出席したと認められるには必ずしも正解する必要はないことがありがたい。また、今期はReal propertyのみ2問のEssay課題の提出も受験条件となっていた。

学習を進めていくと出席要件を満たしているのか心配になることがあった。自分の学習の進捗状況をポータルサイトで把握することができるので、出席要件の80%をクリアしているかどうかは試験前に確認した。

 

■直前期(試験期間開始前2週間)の学習方法

出席要件であるMultiple choiceで出題されたルールとレジュメに記載されているルールをマスターコースのテキストにマーキングして情報を一元化した。

 

また、講義の内容にケーススタディが多く含まれていたため、直前期には講義用レジュメのルールの部分を正確に暗記すること、どのようなケースでそのルールが説明されていたかを思い出すことを中心に学習した。タブレットを使って重要なレジュメだけを抽出した点は2015年秋学期と同じである。

 

Essayの学習は、各科目の提出課題を利用した。Optionalである(Real propertyとProfessional responsibilityは例外)ものの、解答案を作成して提出するとグレードの付されたコメントが返却される。また、Criminal law and procedureの講師は、Essayを書く際に注意すべきポイントを表 にまとめて配布してくれたので、それを参考に自分の答案を分析した。

Professional responsibilityについては、シラバスに、講義はMPRE対策も含むことを示唆する記述があったため、http://www.ncbex.org/のサイトで簡単に調べて問題のイメージをつかんだ。

 

 

<各科目の感想>

■Real property―Multiple choice(30問)とEssay(1問)に120分で回答。出席要件であるMultiple choiceの問題から数問の出題があった。

出席要件であるMultiple choiceの問題をしっかり検討しておけば解答できると感じた。アメリカ法における不動産は日本法と考え方が異なるため、初めのうちは難しいという印象を受けていたが、試験の難易度はさほど高くないと感じた。

 

■Civil procedure―Multiple choice(30問)とEssay(1問)に180分で回答。Multiple choiceは、出席要件であるMultiple choiceの問題と類似するが、表現や事案を少し変えた問題が多く出題された。

レジュメと出席要件のMultiple choiceをしっかり検討していれば解けない問題はないと思う。もっとも、Essayは複数の論点が有機的に関連しており、複数の論点の有機的なつながりを理解しているかが問われていたように思う。

 

■Criminal law and procedure―Multiple choice(30問)とEssay(2問)に180分で回答。出席要件であるMultiple choiceの問題から重要論点に関する問題が数問出題された。

Multiple choiceの問題もEssayの問題も癖のない問題だったと思う。Criminal procedureのEssayの問題は、学生の負担を軽くするためか、全体的に大きな論点を含んでいなかった印象を受けた。

 

■Evidence―Multiple choiceの問題(30問)とEssay(1問)に120分で回答。出席要件であるMultiple choiceの問題から重要論点に関する問題が数問出題された。

特に印象に残ったのは、Essayの問題で検討の対象となる事実が他の科目と比べてかなり多かったことである。登場人物の発言を一言ずつ検討していくと、どうしても時間の関係で論述の質が下がってしまう。コンパクトに論述するよう心掛けて何とか時間内に処理することができた。

 

■Professional responsibility―Multiple choice(30問)に120分で回答。

この科目はMultiple choiceへの解答が出席要件ではなかったため、試験問題はすべて初見の問題であった。試験の形式も内容もMPRE試験を参考にしている印象を受けた。

 

■全体の感想

全科目を通して時間が足りず、手ごたえは全くない。講師がLive sessionで推奨していた時間配分についていくことができなかった。

Multiple choiceの問題は1問2分で答えて、残りの時間をEssayの問題に回すのが理想だということだったが、Multiple choiceの問題をしっかり検討すると2分半から3分ほどかかってしまい、2分で回答しようとすると検討が粗くなってしまった。

もっとも、講師もその点は配慮しており、Essayの問題は記述の量が比較的少なくなるよう論点の量や大きさを調節している印象を受けた。それでも検討不足、論点落ちなどで論述の質が下がってしまったのは、やはり解答のスピードが遅かったのだと思う。

 

■2学期目を終えての感想と来学期への抱負

今学期は5科目を履修したため、試験直前期に1科目を3日程度で復習しなければならなかったが、これは想像以上に辛かった。

全体として消化不良になったのは否定できない。もっと早くに出席要件を満たして復習期間を確保しておけばよかった。

時間の過ごし方の大切さを実感した学期だった。ただ、Bar Examを受験する前に実感しておいて良かったと思う。次学期以降は、試験からの逆算という意識を今までよりも強く持って頑張っていきたい。

 

※試験結果は5月下旬に発表予定です。結果が出たらまたご報告いたします。